2022.09.03
就労移行支援とリワークの違いとは…
■リワークとは
「return to work」を略した「復職」を意味する造語で、精神疾患を原因として休職中の方を対象に、職場復帰に必要な軽作業や、認知行動などの心理教育などを通して、復職の実現と再発防止を目指す、リハビリテーションです。
リワークプログラムを実施している施設は、大きく次の3種類が挙げられます。
■就労移行支援事業所
一般企業への就職を目指す障害や難病のある方を対象に、就労移行支援事業所に通いながら知識やスキルを高める障害福祉サービスで、就労移行の利用期間は原則24か月です。就労移行では、働くために必要なスキルの他、就労移行支援事業所によって専門スキル向上の支援などが受けられます。
■休職中に就労移行支援が利用できるか
精神障害等で休職中の方が、休職期間中に就労移行支援の利用ができるのか?について、就労移行利用の条件3つの項目を全て満たす必要ありますが、休職期間中での就労移行支援事業を利用することが出来る場合があります。
最終的には、自治体が休職中の方が就労移行支援の利用を許可するか否かということになりますので、休職予定の方や休職中の方は就労移行の利用について自治体に相談をしてみてください。
ちなみに、就労移行支援目的は一般就労ですので、就労移行支援はアルバイトであっても、在職中の方は基本的に働きながら就労移行支援を利用することはできません。
■医療機関(医療リワーク)
精神科・心療内科で行うリワークは、復職支援に特化したプログラムが実施され、再休職の予防を最終目標として働き続けるための病状の回復と安定を目指した治療で、症状を改善して復職を目指します。
就労移行支援との違いは…病状の回復を目指している点です。
■地域障害者職業センター
職場復帰支援の名称で、センターの職業カウンセラーが、休職者本人と雇用主、主治医をコーディネイトし三者の合意を支援し、職業リハビリテーションを実施します。目的は職場への適応に向けた本人と雇用主の支援です。
就労移行支援との違いは…本人と雇用主への支援をしている点です。
■その他のサービスの違い