2023.05.09
就労継続支援A型とは?/気になる仕事内容などを解説!
障害のある方の就労に関する福祉サービスには、大きく『就労移行支援』『就労継続支援A型』『就労継続支援B型』があります。
それぞれに特色があり、どのサービスを選択されるかはご本人の希望や支援者の方から適切と思われるサービスをすすめられる場合もあるかと思います。
今回はこの中で『就労継続支援A型』についてご説明いたします。
①就労継続支援A型とは?
『就労継続支援A型』とは、障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつです。企業ですぐに働くことが難しい場合に、サービスを受けながら実際に事業所で働くことで就労の準備をしたり生活の基盤をつくるなどに利用されています。
現在京都市内には60超の事業所(令和5年4月1日現在)があり、それぞれに特色をもって支援を行っていますので、比較検討がとても必要と思います。
ただし、事業所を利用するための条件がありますので、ご説明させていただきます。
②就労継続支援A型の対象者/利用条件
原則的には18歳以上65歳未満の障害のある方が対象になりますが、障害者手帳はなくても利用は可能です。
利用する地域によって条件が異なる場合もありますので、事業所に問い合わせた際にあらかじめ確認しておくことをおススメします。
③就労継続支援A型の仕事内容・給料は?
仕事内容としてよく見かけるのが①組み立てや袋詰めなどの包装のような軽作業、②データ入力などパソコンを使った業務、③飲食店を自社で運営しておりそこで働くなど接客作業など多岐にわたります。
事業所によってはイラストレーターやプログラミング言語の業務など専門的なものもあったりしますので、現時点で持っているスキルとこれから身につけたいスキルなどの観点から選択されてもよいかと思います。
A型事業所では法定の最低賃金が保証され、利用者と事業所で雇用契約を結び仕事をすることとなります。
賃金が発生するという意味ではB型事業所も工賃という形で収入がありますが最低賃金は保証されません。A型事業所は最低賃金が保証されますので、その分できる範囲で責任を持って働くことが求められます。
④就労継続支援A型と就労移行支援は併用可能?
結論:A型事業所と就労移行支援は就労ができません。
同じ就労系の福祉サービスであることが大きな理由です。考え方としてはA型事業所で就労に向けての準備を行い、就労移行支援で一般企業での就職に向け活動をしていくというイメージです。
⑤就労継続支援A型のまとめ
A型事業所は収入を得ながら次のステップを考えることができるため、生活基盤を作りながら仕事を探していくには有効です。
しかし、一般企業に就職するという観点では就労移行の方が集中的に行うため利用を検討する価値もあると思います。
私たちの事業所でもA型事業所から移ってこられる方もいらっしゃいますので、B型事業所と合わせて3社のどこを利用すればよいか、事業所や就労支援の公共施設(ハローワークなど)に相談し決めていかれるのがよいと思います。