2023.06.13
デイケアと自立訓練の違いは?/対象者や特徴など詳しく解説します!
目次
自立訓練(生活訓練)とは?
自立した生活の実現に向けて、生活能力の維持・向上のトレーニングが必要な障害のある方を対象に、必要な訓練や生活相談・助言などを行う、障害福祉サービスです。
利用期間は就労移行支援と同様、原則24か月(2年間)です。通所型・訪問型・宿泊型と種類があります。プログラムとして、体調管理や生活について、コミュニケーション、余暇、就労のサポートなどがあります。
どんな方が利用されているか?
・地域生活を営む上で一定の支援が必要な方
・18歳以上~65歳未満の方
・精神障害、身体障害、知的障害、発達障害、難病等の障害のある方などになります。
例えば…
・長い間ひきこもりだけど、外に出て地域で生活するための訓練や相談をしたい方。
・精神科病院の退院直後で、在宅で療養されている方を地域で生活のための準備をしたい方。
・将来的には就労を希望しているが今はまだ就労移行を利用しても就労できる自信がない方。
・デイケアより、もう少し自立に向けて訓練することを希望されている方。
・仕事の面で不安はないが、生活面に課題を抱える休職中の方。
デイケアとは?
デイケアには高齢者のデイケアと精神科デイケアがあり、それぞれサービスやその目的が異なります。
“デイケア”と聞くと高齢者向けの施設を想像する方が多いかもしれませんが、ここでは精神障害を持つ方が利用する「精神科デイケア」についてご紹介します。
精神科デイケアは精神科病院や精神科診療所が開設している通所型リハビリテーションのことです。
精神科デイケアは病院や保健所、精神保健福祉センターなどで実施しており、「デイケア」以外にも、夕方~夜に利用できる「ナイトケア」、午前か午後の短時間で利用できる「ショートケア」などもあります。
デイケアの特徴
精神科デイケアでは、精神障害がある方が社会参加や社会復帰、復学・就労などに向けて様々なプログラムを通して生活リズムの維持・改善や対人関係スキルなどを身に付けることを目的に利用されています。
精神科デイケアではカルチャースクールのような創作活動やスポーツのほか、対人スキルや就労に向けた知識・スキルの向上、病気や障害への理解を目的にしたプログラムなどがあります。
決まった時間に通所をすることで規則正しい生活リズムを作りやすくし、プログラムでコミュニケーション能力や就労に向けた集中力などを身につけていきます。
また、同じような病気・症状で困っている方と交流する事で安心感を得られることや、症状への対処法をお互いに共有することもできます。
またデイケアは就労移行支援事業所と併用することができ、就職に向けて就労移行支援を利用しながら、慣れ親しんだデイケアスタッフに時折相談に行く、といった利用をされている方もいます。
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