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お知らせ・コラム

うつ病が原因で退職になったら?

 

うつ病にかかって「気力が続かない」「治療に専念したい」と退職を考えている方もおられるかと思います。

 

ただ退職を決める前に事前に確認しておくべきこともあり、また退職後のことも考えておいて方が良いこともありますので、ぜひ当ブログを参考にしてください。



 

 


  ■うつ病の方が退職に向けて注意すること

 

 

まずうつ病の疑いを感じたときは心療内科や精神科のある医療機関の診断を受けましょう。実は他の病気だったりしたり、退職後にハローワークや就労支援機関を利用する際に診断書や障害者手帳が必要になるケースもあるためです。

 

 

また信頼できる家族や友人・知人に退職を考えていることを打ち明け、1人で抱え込まずに気持ちを整理することも大切です。

 

 

そして最終的には退職を考えていたとしても、部署を異動すれば症状が緩和しそうなら異動希望を伝えてみたり、治療に専念するために「ひとまず休職する」などという選択肢も視野に入れましょう。

 

 

ただ、退職か休職のどちらが良いのかは個々の状況によりますが、職場でパワハラなどを受けていたり、明らかに劣悪な労働環境がうつ病の原因であったりするなら、退職した方が良いでしょう。



  

 

 


  ■うつ病の方が退職するまでの流れ

 

 

退職を決意したら会社の就業規則を確認しながら、直属の上司に口頭と書面で退職の意志を伝えましょう。

 

 

社会保険などの手続きは以下のとおりとなります。

 

 

・健康保険は「今の保険を任意継続する」「被扶養者となって家族の健康保険に加入する」「国民健康保険に加入する」の3つの選択肢があります。任意継続を選ぶ場合は退職から20日以内の申請が必要ですので留意ください。

 

・雇用保険からは退職後に再就職活動をしている期間は失業手当の給付を受けられますので、その申請のために必要な「離職票」の交付を職場に依頼してください。

 

・年金については退職をすると厚生年金から国民年金への切り替えが必要になります。市区町村の窓口で手続きをします。 


 

 


 

 

  ■うつ病による退職で手当は出る?

 

 

前述のとおり失業手当については「再就職の活動」をしていれば申請ができます。また症状がきつくすぐには働けない場合はその旨を申請しておけば受給期間を延長できる場合もあります。

 

 

また雇用保険の傷病手当については、被保険者の資格を喪失した前日(退職日)までに継続して1年以上の被保険者期間があり、資格喪失までに傷病手当金を受けているか、また受ける要件を満たしていれば需給が可能です。

 

 

ただし失業手当と傷病手当の両方は受けられませんのでどちらを受給するのかはハローワークや健康保険組合などに相談しましょう。
 

 


  ■再就職は可能なのか?

 

 

従業員数50名を超える民間企業などは、従業員数に応じて一定割合の人数の障害者を雇用するよう国から義務付けられています。

 

また企業などもその雇用率を守るために努力を重ねていますので、精神障害者保健福祉手帳の対象となるうつ病の方の再就職は可能です。

 

 

ただし、うつ病で退職した後にしっかりと療養期間を取らずに再就職をすると症状の悪化を招く可能性があるため、まずはしっかりと休養を取ることが重要です。ただ自宅で体を休めるだけでなく、動ける場合は散歩や買い物などに出かけることも良いことです。

 

 

再就職先を探すにあたっては、症状や生活リズム、心身の状態がある程度は安定してから活動されることをお勧めします。

 

また自分一人で考えて活動するのではなく、以下のようなさまざまな支援サービスを利用した方が再就職自体や再就職後の安定した勤務に繋がると思います。




1)精神保健福祉センター
うつ病を含む精神障害がある人のサポートを目的に各都道府県に設置された支援機関です。
心の問題やうつ病で困っているご本人だけでなく、ご家族や関係者の方からも相談を受け付けています。他の支援機関と比較して精神疾患に特化している点が特徴です。

 

 

2     2)
ハローワーク
あらゆる職業相談や職業訓練、求人情報の提供などに対応してくれる国の機関です。うつ病であることを告げておけば、うつ病の人に向いていると思われる求人情報を紹介されるなど専門の支援を受けることが可能です。

 

 

3)地域障害者職業センター
うつ病に限らず、障害がある一人ひとりのニーズに応じて職業評価や再就職支援、職業訓練などの専門的なリハビリテーションサービスを提供しています。うつ病の症状そのものよりも「再就職後にどのように働くか」という悩みをお持ちの方にも適していて、全国47都道府県に設置されています。

 

4)就労移行支援事業所
障害のある方やうつ病などで療養中の方が、就職した会社で長く働き続けられるよう専門の支援員がじっくりとサポートしていく機関です。主要都市にはかなりの数の事業所があり、それぞれの方が自分に適した事業所を選ぶことが可能です。

  


 

 


   まとめ
うつ病になって退職を考える場合、まずは決して焦らず周囲の方のサポートを得ながら、冷静に最終的な判断をしましょう。

 

そして退職を決意した場合は各種の手続きがあり、一方で金銭的な手当ても得られますのでまずは安心してください。

 

 

そして療養の期間をしっかり取って心身の状態が良くなれば、さまざまな支援サービスを受けながら再就職活動されてはいかがかと思います。

 

 

私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも、これまでもうつ病などの気分障害のある方が多く通所されています。そして数多くの方が再就職された新しい職場で長く活躍していて、そんな実例もお伝えすることができます。

 

 

京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。

 

 

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