2023.10.17
サポステと自立訓練の違い
地域若者サポートステーション(以下サポステ)の利用対象者は在学中以外の方で、理由を問わず働いていない15歳から49歳までの方になります。
障害の有無にかかわらず下記のような状態などで、自分や家族だけでは一歩を踏み出すことが難しい方々をサポートする施設です。
・働きたいけど何から始めたらよいのか分からない
・社会に踏み出す勇気がでない
・人間関係がうまく築けない
・どんな仕事が向いてのるかわからない
・ひきこもり生活から抜け出せない などなど
一部の心理カウンセリングなどを除けば原則無料で、利用期間はおおむね3ヵ月~1年未満。
具体的な支援内容はひとり一人の状態やスキル、目標によって違い、通う頻度や期間なども相談員と一緒に考えていきます。
決まったカリキュラムに必ず参加する必要はなく、ひとり一人の課題や希望に合わせて本人のペースで就職に向けてのサポートを受けられるところが特徴です。
カリキュラムは…
(1)コミュニケーション・ビジネスマナー・自己分析・ストレスマネジメントなどの講座
(2)PC基礎スキル講座、清掃・調理補助・事務補助・軽作業などのジョブトレーニング
(3)職業適性検査・履歴書の書き方・面接の練習・ハローワーク同行などの就活サポートなどもあります。
他にも地域と連携した各サポステ独自の取り組みも多いです。
②自立訓練とは?/特徴やサービス内容/利用料金
自立訓練(生活訓練)の利用対象者は障害のある18歳~65歳未満の方で、通所型と訪問型の支援の利用期間は原則2年、宿泊型の支援では原則1年となります。
多くの方々は無償で支援を受けられていますが、世帯収入によって自己負担が発生する場合があります。
日常生活や社会生活において自立するためのスキルを向上させるためのプログラムがあり、1人ひとりにとっての「自立」はさまざまなため、下記のように多岐に渡る能力向上を目指します。
・入浴、食事の準備、着替え、掃除など身の回りのことを自分で行うための日常生活スキルを高める
・住居の管理、家計のやりくり、公的な手続きなど、独立した生活を送るために必要なスキルを身につける
・グループ活動やイベントへの参加、公共交通機関の利用など、社会的な場面での適切な振る舞いや行動ができるようになる
・趣味や興味に基づいた活動に参加し、楽しみながら社会的な関わりを増やすことができるようになる
・自分の気持ちを表現したり、相手の話を聞いたりするコミュニケーションスキルを高める
・ストレスのコントロールや時間の使い方など、自分の感情や行動を管理し、適切に判断できるようになる
③就労移行支援事業所とは?
就労移行支援事業所では障がいのある方々が民間企業や教育機関、役所などで一般就労できるようになるためのさまざまなスキルを高める支援をします。
利用対象者は障害のある18歳~65歳未満の方で、利用期間は原則2年、多くの方は無償で支援を受けられていますが世帯収入によって自己負担が発生する場合があります。
事業所に通所しながら主に以下のようなスキルを高めていきます。
・毎日決まった時間に通所することなどによって生活リズムを整え、働く基礎を作れる
・職場で働くために欠かすことのできないコミュニケーションスキルを高められる
・自分の障がいの特性や考え方・行動の特徴などを知り、適切な対処方法を身につけられる
・一般就労に欠かせないパソコンや基本ソフトの操作スキルなどを高められる
・実際の就職活動にむけた応募企業の検討や履歴書の作成、面接スキルなどを高められる
およそ半年から2年でトレーニングを積んで晴れて就職が決定し、実際に働き始めてからも定期的な面談を通じて職場での人間関係の築き方や仕事の進め方、働く上での困りごとなどについて助言もしていきます。
また、多くの就労移行支援事業所では併せて「定着支援」もしており、ご本人が希望すれば働き始めてから7か月後から最大3年間の定期面談などのサポートを受けることもできます。
④スキルアップスマイルの特徴とメリット
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルは、京都の中心地である四条烏丸の駅直結の大きなオフィスビル内にトレーニングスペースを置き、主に事務職として働きたい障がいのある方のサポートをしています。
毎年10人強の方が、京都などの有力企業やその子会社、大学などの教育機関、役所などへの就職や職場定着を実現されていますし、東証上場のIT企業である親会社エスユーエスにも多くのご利用者が就職しています。
トレーニングについてはご利用者1人ひとりがしっかりと自己管理できるようになるためのセルフマネジメント系や、職場で良好な人間関係を作るためのコミュニケーションスキル系を充実させています。
一方で、ExcelやWordなどのOffice系ソフトやPCスキルの向上にも力を入れていて、特に働き始めてから実際の職場ですぐに活躍できるような実践的なトレーニングを数多く組み込んでいます。
⑤まとめ
サポステや自立訓練、就労移行支援では、利用対象となる方や利用期間、支援目的、支援方法が少しずつ異なってきます。
それぞれのサイトを見るだけではその違いがわかりにくいかと思いますので、まずはどこかの機関に相談されることから始められてはいかがでしょうか?
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも、サポステや自立支援などからのご紹介で利用を開始される方が数多くおられますので、その違いなどもお話させていただくことも可能です。
京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。
スキルアップスマイルがどんなところか気になる! 少し相談してみたい!という方は、まずは下記のページをクリックし資料をダウンロードしてみてください。
前の記事:
« 就労定着支援とジョブコーチ支援の違い