2023.11.17
発達障害が原因で遅刻が多い?/原因と対策方法を解説!
目次
発達障害とは
発達障害とは生まれつきにみられる脳の働き方の違いにより、行動面や情緒面に特性がある障害です。
発達障害には注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などがあり、それぞれ主に下記のような特性があります。
[注意欠如・多動症(ADHD)]
・気が散りやすいため一つの物事に集中することが苦手でケアレスミスが多い
・自分が興味を持つことには積極的に取り組むことができるが集中し過ぎてしまう
・片付けや整理整頓が苦手で物の置き忘れや無くし物が多い
・約束や時間を守ることが苦手
・落ち着いてじっと座っているなどのことが苦手
・衝動的な発言や行動をすることがある
[自閉スペクトラム症(ASD)]
・職場で上司や部下、同僚などとうまくコミュニケーションを取ることができない
・職場やグループの暗黙のルールを理解できないため共同作業を行うのが難しい
・音や照明に過剰に敏感であったり逆に鈍かったりする
・同じ服や同じ作業手順にこだわる
大人の場合には長い期間において置かれている環境にうまく適応できなかったり、ミスを重ねてきたりしたりすることがあります。
その為、自信を無くしてしまってうつ病やパニック障害などを併発するリスクが高いため、特にADHDの場合は特性を和らげる薬もありますので、早めに専門の医療機関で診察を受けることが望ましいです。
発達障害と言ってもそれぞれの方にそれぞれの特性があり、時間感覚の違いも一概には説明できません。
発達障害と時間感覚
上記にあるように気が散りやすくあれやこれやと考えたり、逆に過集中やこだわりが強すぎて1つのことにやたらと長い時間を費やしてしまったりすることもあるでしょう。
特にADHDの方はそもそも時間の管理が苦手で、思いついたことに衝動的に行動して時間のことを後回しにしてしまったり、時間よりも自分の興味のあることに気を取られてしまったりすることもあるようです。
発達障害の遅刻の原因
また発達障害の特性が頻繁に表れることに対する不安から自己肯定感が低くなり、うまく睡眠がとれなくなっていき、時間感覚が狂いがちにもなります。
発達障害のある方が遅刻しがちになる原因もさまざまなことが考えられます。
ある作業に集中しすぎるがあまりに次の予定を忘れてしまったり、時間を逆算するのが苦手で家を出なければいけない時間までに準備できなかったりすることもあります。
また会議までの時間に別のことに気をとられて会議そのもののことを忘れてしまったり、同じ作業手順にこだわるあまりに次のミーティングに遅れてしまったり、急に予定が変わるとパニックになってその変更が受け入れられなくなることもあります。
遅刻を減らす方法と対策
意識するだけで自分の特性を無くしてしまうことは難しく、それぞれの方の持つ特性をどのような対策を立ててカバーするのかを考えることが重要です。
過集中で作業に没頭してしまう方であれば、スマホのアラーム機能を使って作業ごとに時間の区切りを意識できるようにすることが有効です。
会社に向かうまでの準備を書き出して前日にできることは前日夜に済ませ、当日朝にすることを極力減らしたりするなど、生活リズムを整えるために日々のルールや仕組みを作る工夫が必要です。
また自分1人で時間管理することが難しければ、周囲の方の協力を仰ぐことも重要でしょう。
朝の起床が苦手な方であれば、二度寝防止のためにたとえば7時と7時30分の2回、家族から電話をしてもらうとか、場所の移動に自信のない方であれば同僚に移動ルートや所要時間の確認をしてもらうなどなどです。
まとめ
発達障害とは生まれつきにみられる脳の働き方の違いにより、行動面や情緒面に特性がある障害です。
発達障害のある方には時間管理が苦手な場合があって遅刻しがちな面があります。その原因はそれぞれの方の特性によってさまざまで一概には説明できません。
重要なのは自分が遅刻しがちになる原因を明らかにして、対策を講じることです。そして1人ではそれを実行する自信がない場合は、周囲の方からの協力を仰ぐことを検討されると良いでしょう。
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