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京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイル

お知らせ・コラム

特集「京都の障害者支援の現場!」vol.4/就労移行支援事業所CRAワークサポートセンター

障害者支援は多種多様でたくさんあり、一般の方にはとてもわかりにくくなっています。

この特集では、障害のある方やその関係者の方々に少しでも支援を受ける第一歩を踏み出しやすくなってもらえるよう、京都で障害者支援をしているさまざまな機関や取組みを紹介していきます。

就労移行支援事業所・CRAワークサポートセンター

「手に職」「ITスキル特化」の就労支援

今回ご紹介するCRAワークサポートセンターさんは、京都駅や四条駅・烏丸駅、三条京阪駅・三条駅からそれぞれ徒歩数分の場所に事業所を構えて就労移行支援をされています。

就労移行支援事業所とは、障害手帳や医師の診断書がある18歳から65歳の方が利用でき、おおよそ1~2年の通所でのトレーニングを通して一般就労を支援していく事業所です。

CRAワークサポートセンターさんの特徴は、何といっても「IT」に特化してスキルを高められること

2015年の開所から70人ほどの利用者の一般就労を実現されていますが、そのうち8割はデザインやプログラミングなどのスキルを活かした仕事に就かれているそうです。

またIT職には適性が低かった利用者の方でも、WordやExcelなどのOffice系スキルを身に付けて事務職求人に応募、選考時にITスキルもあることが+αのウリとして合格されることも多いとのこと。

なお、CRAワークサポートセンターの母体は京都のNPO法人であるクリエイター育成協会さんで、ITスキルの教育で有名なデジタルハリウッドの卒業生である協会理事長が、障害のある方にも「手に職」を付けて自立してもらいたいと当センターを設立されたそうです。

単にITスキルを学習するだけでなく、企業から請け負った案件や教会運営に必要なロゴやキャラクターのデザイン、発行冊子の編集など、実戦形式で学ぶ機会も多いようです。

「個別」の学習プログラム

CRAワークサポートセンターのもう1つの特徴は、他の就労移行支援事業所のような講義やグループワークなどがほぼなく、設立当初からそれぞれの利用者の方に合わせた「個別」の学習プログラムを用意されていること。

実は、CRAワークサポートセンターを利用し始める方のうち、なんと半分の方はITスキルをほとんど持ち合わせておらず、中にはPCに触ったことすらない方もおられるそうです。

「絵を書くのが好き」「色や服が好き」「何かものづくりをしてみたい」という気持ちを持っている方それぞれには持っているスキルに差があり、またグラフィックデザイナーやWEBデザイナー、動画クリエイター、プログラマーなど、それぞれの方が目指したいIT職種スキルを身に付けてもらうためにも個別プログラムを組み、わからないことはまずは自分で調べ、必要に応じていつでも専門スタッフに質問できる体制を整えられたとのことです。

そして、デジタルハリウッドのITのプロフェッショナルが手掛けたEラーニングによる学習教材を関西では初めて導入、同時にOffice系スキルの向上に向けても、ハロー!パソコン教室というオンライン教材を、個々人のペースで利用することができるとのことです。

社会や地域とのつながりなどを重視

母体のNPO法人クリエイター育成協会では、プロのクリエイターを育成する事業や就労継続支援B型事業所や常設型の子ども食堂を運営する一方で、数々の地域貢献事業も手掛けていて、障害のある方にも社会や地域とのつながりを持ってもらうことを重視されています。

ですからCRAワークサポートセンターの利用者も、京都駅や京都市役所前駅のイベントホールでの展示会に出展する絵本作りに挑戦して優秀作品は京都市内の保育園・幼稚園に寄付されたり、毎月月末にセンター周辺の清掃活動をしたりなど、地域への恩返しの機会や地域との交流の機会を持たれているそう。

また教会の各事業の関係者が参加できる「紙飛行機大会」や「夕涼み会」、「ハロウィンパーティ」などのイベントも数多く恒例化し、センターを通じて就職した方々が集まる毎月の同窓会を含め、「人とのご縁」を大切にする心も養えるようにされておられます。

福祉に頼らず社会に役立つ人材に

お話を伺ったお2人からメッセージをいただきました。

管理者・サービス管理責任者の清川桂さん

「当センターでは利用者の方々が手に職をつけ、福祉に頼らず社会にとってかけがえのない人材になっていただけるよう、お1人おひとりに寄り添った個別の支援を提供しています」。

「利用者の方の思いを受け止め、常に寄り添い、利用者の方の明るい『未来』を形にできるよう、さまざまなトレーニングや経験を通じて人としても成長し、安心して就職に向けて歩んで行けるような支援を心掛けていますので、ぜひ見学にお越しくださいね!」。

指導員の髙坂正裕さん

「実は私もこのセンターの利用者だったんです。デザインの仕事をしたくて有料のスクールの通おうかと考えていたきに当センターのことを知り、利用し始めました。そしてセンターから職員にならないかとお誘いをいただき、今に至っています」。

「私はITスキルの指導もしていますが、利用者の方々にはぜひ興味あることにどんどん挑戦していただき、いずれ自立して社会に貢献できるようになっていただければと思っています」。

就労移行支援事業とは

前述のように「就労移行支援」とは障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。

一般企業などへの就職を目指す障害のある方を対象に、就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートやトレーニングを実施しています。

対象となるのは障害のある18歳以上65歳未満の方で、原則最大2年間利用できて、多くの方において自己費用の負担はありません。

就労移行支援事業所では、利用者の方は事業所に通所し、サービス利用計画に基づいて障害のある方それぞれの特性や症状に応じて必要なトレーニングを受けられます。

2年以内での就職を目指し、実際に卒業して働き始めてからも最長3年半の「定着支援」を受けることも可能になります。

私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでは、「事務職スキル」「コミュニケーションスキル」などの向上と、特にご利用者一人ひとりの特性や状況など応じた支援を心掛け、過去に90人を超える障害者の就労を支援してきています。

スキルアップスマイルでも事務職としての就労に向けた+αのアピールポイントになればと、希望されればデザインスキル向上のプログラムを受けることも可能です。

事業所は、京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に構えていてとても便利ですので、ご興味のおありの方は一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。

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