2024.02.08
佐藤二郎さんが公表した強迫性障害とは?/向いている仕事や配慮ポイントなども解説!
目次
「強迫性障害」とは?
強迫性障害は生活の中で特定の不安や不快、こだわりなどが頭から離れず、「~を考えずにはいられない」「~せずにはいられない」と、意味がないとわかっていても同じことを何度も繰り返してしまう不安障害の一種です。
- 例えば「玄関の鍵をかけただろうか?」と何度も確認をする。
- 自分の手が清潔に保たれているかが不安で何度も手を洗ったりする。
上記のような事例が多く、生活や仕事に支障をきたすこともあります。
仕事中に脅迫障害の特性が現れて業務や人間関係に影響が出るだけでなく、その苦痛や悩みからの二次障害としてうつ病などの他の精神疾患を併発する可能性もあります。
まずは、必ず専門の医療機関で診察を受け、必要な治療などを受けることがとても重要です。
強迫性障害の方の仕事選び
強迫性障害のある方は、確認作業や清潔を保つ行動などに時間をかけてしまい、それが原因でミスをしてしまったり、業務が滞ってしまったりすることなどがあります。
そのためミスをしても大きな問題になりにくくリカバーしやすかったり、確認作業が少なくて済んだり、自分のペースで働けたり、不潔さを感じることが少ないような仕事が望ましいです。
一方で、ノルマが厳しい仕事や小さなミスが致命傷になる仕事、慎重な確認が必要な仕事、汚れたものを扱わなければならないような仕事は向いていません。
強迫性障害の方に向いている仕事/職場に求めたい配慮とは?
強迫性障害のある方には、自分のペースで働きやすいという点で、納期のプレッシャーはややありますがWEBデザイナーやライターの仕事は向いています。
また、経理や労務などお金に関わらないデータの入力や書類のファイリングなど、神経を尖らせて確認をする必要が低い仕事も向いています。
あるいは工場でのあまり複雑ではない製品の組立作業や倉庫での梱包やピッキング、スーパーのバックヤード作業や品出しなども向いています。
強迫性障害の特性は人それぞれで違いがありますので、自分がどのようなことに不安や不快を感じるのかを職場の方々に共有をしておくことが重要です。
また不安や不快を解消するための行動などを辞めさせようとはせず、できる限り見守ってもらい、逆にその行動が減ったときにはそのことを伝えてもらうよう依頼しましょう。
「就労移行支援」を利用するメリット(定着支援など)
強迫性障害のある方が就職し、その職場で長く活躍していくために利用すべきサービスの1つに「就労移行支援事業所」があります。
就労定着支援とは障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスのひとつです。
就労移行支援では利用者の1人ひとりの特性に応じて支援の計画を作成し、原則2年間以内に就職して職場定着できるようサポートしていきます。
また多くの就労移行支援事業所は、就職後6カ月が経った後は1ヶ月に1度の面談をするなどの「定着支援」もおこなっていますので安心できます。
まとめ
強迫性障害は特定の不安や不快、こだわりなどが頭から離れず、わかっていても同じことを何度も繰り返してしまう不安障害の一種です。
その行動によって仕事や人間関係に支障が出たり、それが原因でうつ病などを併発することもありますので、専門の医療機関で治療することが重要です。
強迫性障害のある方には、自分のペースで仕事が進められたり、致命的なミスには繋がりにくい事務作業や軽作業などが向いていると言えますし、職場の方々への配慮も求めましょう。
就職した職場に長く定着するために就労移行支援でサポートを受けることも検討されると良いかも知れません。
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも、強迫性障害のある方が毎年数名は利用されており、さまざまなトレーニングを受けて一般就労した後もしっかりと職場に定着されていて、そんな実例をお伝えすることもできます。
京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。
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