2024.02.28
「気分障害」の方に向いている仕事とは?/配慮ポイントなど解説!
目次
気分障害とは
「気分障害」とは、うつ病や双極性障害、持続性気分障害という精神的な疾患を総称したものです。
うつ病や双極性障害の方に向いている仕事については過去に解説していますので下記を参照いただき、ここでは持続性気分障害を中心に記します。
持続性気分障害とは、気分が高揚している状態と落ち込んでいる状態が交互にやってきて、気分が安定しないことが長く続くことを言います。
持続性気分障害では、双極性障害と診断されない程度の気分の高揚や、うつ病と診断されない程度の抑うつ状態が不規則に表れて1~2年以上も続きます。
軽い躁状態と抑うつ状態が短い期間で繰り返されるため日常生活や仕事に支障が出ますが、周囲からも単なる気分屋と捉えられたり、自分でも障害のあることに気づかないことも多いのが実情です。
しかし人によって症状はさまざまで慢性化することも多く、うつ病や双極性障害である可能性もあり、専門の医療機関で診察を受け、適切な治療を受けることが必要です。
気分障害の方の仕事選び
持続性気分障害の方が仕事を選ぶ際には、職種的なことよりもさまざまな配慮をもらえる職場であるかどうかという環境面での観点がとても重量です。
まず、食事や睡眠を始めとした生活のリズムが整いやすく、早出や残業などもほとんど発生しないような仕事や職場が望ましいと考えられます。
また1日の中や週単位、月単位で業務量や勤務時間が大きく変わらない仕事や職場や、さらに他者との共同作業が少なく自分のペースでできる仕事や職場であることも挙げられます。
気分障害の方に向いている仕事(求めたい配慮)とは
持続性気分障害の方に向いている仕事としては、まずは事務職が挙げられます。自分の体調の波に合わせて「仕事量」を調整しやすいためです。
他者との共同作業が少なく自分が割り当てられたことだけに取り組める工場や店舗での軽作業などは、「ストレス負荷」の変化を抑えられますので適しています。
また納期直前になると多少のプレッシャーは生じますが、デザイナーやライター、プログラマーなどの個人のペースで進められる仕事も検討に値します。
一方で、職場の方々には自分の症状や障害特性をきちんと伝え、場合によっては在宅ワークができたり、勤務時間中にこまめに休息を取らせてもらえたりするなどの理解と配慮を求めることがとても大切です。
就労移行を利用するメリット(定着支援など)
持続性気分障害の特性は人によってさまざまで、慢性化したり、うつ病や双極性障害である可能性もあるため、就職を考えるにあたってはそれぞれの方の症状に沿った支援を受けられることが望ましいです。
その1つの候補が障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスである「就労移行支援事業所」です。
就労移行支援では利用者1人ひとりの特性に応じて支援の計画を作り、原則2年間以内に就職して職場定着できるようサポートしていきます。
また多くの就労移行支援事業所は、就職後6カ月が経った後は1ヶ月に1度の面談をするなどの「定着支援」もおこなっていますので安心できます。
まとめ
持続的気分障害は軽い躁状態と抑うつ状態が交互にやってきて気分が安定しないことが長く続く気分障害の1つです。
持続的気分障害の特性はさまざまで慢性化もしやすく、うつ病や双極性障害である場合もあるため、専門的な医療機関で診察を受けることが重要です。
就職するにあたっては、業務量が安定していて早出や残業が少なかったり、他者との共同作業が少なく自分のペースで働ける仕事を中心に検討されることが望ましいです。
具体的には事務職や軽作業、在宅ワークが可能なデザイナーやプログラマーなどの仕事になりますが、何においても職場の方々の理解と配慮を求めることが重要です。
気分障害の症状はさまざまで、それぞれの方に応じた支援計画を立ててサポートしてくれる就労移行支援事業を利用されることを検討されてはいかがでしょうか?
2年以内での就職を目指し、実際に働き始めてからも定着支援を受けることも可能になります。
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも、多くの気分障害のある方が利用されており、さまざまなトレーニングを受けて一般就労した後もしっかりと職場に定着されていて、そんな実例をお伝えすることもできます。
京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。
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