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お知らせ・コラム

特集「京都の障害者支援の現場!」vol.2/京都市保健福祉局障害保健福祉推進室part.1

目次

 


 
障害者支援は多種多様でたくさんあり、一般の方にはとてもわかりにくくなっています。
 
この特集では、障害のある方やその関係者の方に少しでも支援を受ける第一歩を踏み出しやすくなってもらえるよう、京都で障害者支援をしているさまざまな機関や取組みを紹介していきます。
 

京都市保健福祉局障害保健福祉推進室part.1

 

 

障害保健福祉推進室8つの事業
 
京都市の保健福祉局障害保健福祉推進室では、障害のある方が生きがいを持って働くことができるよう「一般就労の促進」「定着支援の充実」「福祉的就労の底上げ」に係る施策を推進されています。
 
障害保険福祉推進室の係長・緒方俊樹さんと、竹内彩香さん、松本淳さんにお話を伺いました。
 


 
障害保健福祉推進室では今年度は主に8つの事業に取り組んでおられています。
 
それは…
「伝福連携担い手育成支援事業」
「農福連携による障害者雇用創出の更なる推進事業」
「障害者職業実習・チャレンジ雇用推進事業」
「障害者就労支援プロモート事業」
「障害者職場定着支援等推進センター事業」
「障害者雇用促進アドバイザー派遣等支援事業」
「重度障害者等就労支援特別事業」の7事業と、当特集のvol.1でご紹介した「はあと・フレンズ・プロジェクト推進事業」だそうです。
 
今回はpart.1として、「伝福連携担い手育成支援事業」「農福連携による障害者雇用創出の更なる推進事業」を紹介していきます。
 

 

 

京都らしい取組み「伝福連携担い手育成支援事業」
 
「伝福連携担い手育成支援事業」は、伝統産業界における後継者の確保と、障害のある方が伝統産業の新たな担い手として活躍することを推進する京都らしい取組みとなります。
 
事業としては、障害者雇用または福祉施設に対して業務委託をすることを検討している事業者に事業計画を提出してもらい、その実施に必要なアドバイザーの派遣や経費の補助金を支給しておられ、これまで12件の補助実績があるそうです。
 
また新たな担い手の育成に向けて「京の鹿の子絞」「西陣織(糸繰り工程)」「京くみひも」などの作業の体験会を実施しており、これまでの累計の実施回数は26回を数えるとのこと。
 
そして、実際にある施設で工賃で働かれていた障害のある方が「京くみひも」に興味を持たれて実習などで技術を身につけられ、その事業所でパートとして雇用されたなどの実績もあるそうです。
 

 

 
 

 

 

「農福連携による障害者雇用創出の更なる推進事業」
 
「農福連携」とは障害のある方が農業分野での就業する機会を拡大していく取組みで、農林水産省と厚生労働省が連携をして全国的に推進している取組みだとのことです。
 
賀茂なすや九条ねぎ、万願寺唐がらしなどが京野菜として有名ですが、京都市ではかねてより京都大学や生産者などと連携し、京都の気候風土に合った新しい京野菜の開発を進められており、まずはそ12品目の「新」京野菜の生産を通じて障害のある方の雇用創出に取り組み始められました。
 
具体的には、「新」京野菜の1つである「京の黄真珠」というとうがらしを香辛料として生産するにあたって、その選別作業を11の福祉施設に委託をされているとのこと。
 
そして2023年からは「新」京野菜に限らず、すべての農作物を対象として、農作業に適した福祉施設のマッチングや農作物を加工した新製品の開発の支援をされておられるそうです。
 
連携から生まれた商品の販路としては、vol.1で紹介したはあと・フレンズ・ストアだけでなく、京都市や地域のさまざまなイベントなどにも陳列しておられます。
 
 

 

 

いずれは行政主導ではない取り組みへ
 
この2つの事業に限らず、障害保健福祉推進室の多くの取組みは、当面は行政が橋渡しなどをして強力に推進するものの、いずれは例えば伝統産業界や農業分野の事業者と、福祉施設の方々、地域の方々自身が主導権を持って連携できるようになっていただくことを目的とされているそうです。
 

係長の緒方俊樹さんからメッセージをいただきました。
 
「もともと障害者雇用はフルタイム勤務が前提で考えられてきましたが、時代が変わってきて障害のある方にも多様性があり、また社会の方もその多様性を受け入れる認識が広がってきました。
 
行政としては、障害のある方がフルタイムだったり短時間であったり、あるいは伝統産業や農業分野などで勤務できるようになるなど、「誰一人取り残されない社会」が実現できるよう促進していきます。
 
同時に行政が主導しなくても、さまざまな連携が生まれるようしていきたいと思っていますので、ぜひ多くの方々のご協力をいただければ幸いです」。
 
 

 

 

就労移行支援事業とは
 
「就労移行支援」とは障害者総合支援法に基づく就労支援サービスのひとつです。
 
一般企業などへの就職を目指す障害のある方を対象に、就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートやトレーニングを実施しています。
 
対象となるのは障害のある18歳以上65歳未満の方で、原則最大2年間利用できて、多くの方において自己費用の負担はありません。
 
就労移行支援事業所では、利用者の方は事業所に通所し、サービス利用計画に基づいて障害のある方それぞれの特性や症状に応じて必要なトレーニングを受けられます。
 
2年以内での就職を目指し、実際に卒業して働き始めてからも最長3年半の「定着支援」を受けることも可能になります。
 
ただ、今回紹介した障害保健福祉推進室が推進するような伝統産業や農業事業者で働くための特別な技術の向上などのサポートはしておらず、このような分野に興味をお持ちの方はぜひ京都市のホームページなどで確認していただければと思います。
 
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでは、「事務職スキル」「コミュニケーションスキル」などの向上と、特にご利用者一人ひとりの特性や状況など応じた支援を心掛け、過去に90人を超える障害者の就労を支援してきています。
 
スキルアップスマイルの事業所は、京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に構えていてとても便利ですので、ご興味のおありの方は一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。
 
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