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ADHDの特性の1つ「過集中」とは?

「過集中」はADHDの特性のひとつ

 
「過集中」とは、文字通り何かに集中し過ぎてしまう状態のことを言います。

 

具体的には、例えば誰かに話しかけられてもまったく気付かないくらいに作業に没頭してしまうなどのような状態のことです。
 
特に発達障害の1つである注意欠如・多動性症(ADHD)の特性として過集中になりがちな場合が多く、自閉スペクトラム症(ASD)の方にもこの特性が現れる場合もあります。
 
過集中の特性がある方においては1つのことに過剰に集中してしまう傾向がある一方で、興味や関心がないことにはなかなか取り組めないという傾向もあるようです。

 

 

過集中の強みと困りごと

 
過集中の方は目の前のことに対してとても高い集中力を発揮しますので、例えば他の人であれば3時間もかかってしまう作業を1時間で済ませてしまえる強みがあります。
 
また新しい知識を得るための時間が他の人より短かかったり、あるいはある1つの分野についての専門知識がとても豊富で、周囲から頼られたりすることも強みと言えるでしょう。
 
一方で過集中の特性があらわれて何かに集中して取り組み組んでしまい、食事や睡眠などが不足してしまうことも多くあります。

 

そして一定時間をずっと高い集中力で取り組んでしまうため、疲労が多くたまってもう何もする気もならない脱力状態にも陥りやすくなります。
 
また、作業に没頭すると話しかけられたり電話が鳴っても気がつかなかったり、約束を忘れてしっまったりするため、周囲の人からは協調性に欠けているように思われたりします。

 過集中の対策を考えよう!

 
過集中が及ぼすデメリットから生きづらさを感じる人も多いと思いますので、そんな方は何らかの対策を取る必要があります。
 
過集中の方の特性は人それぞれで違いますので、それぞれの方に合った対策が必要です。

 

人の声が聞こえなくなりがちでも電子音はよく聞こえる場合は、スマートフォンのタイマー機能をつかって、50分ごとにアラームが鳴るようにすることなどが有効でしょう。
 
一方で電子音が耳に入らない場合は、周囲の方に事情を説明して30分おきに声をかけてもらったり、1つの合図として優しく肩をたたいてもらったりするなどの協力を仰ぎましょう。
  

まとめ

 
学生や社会に出て間もない方の中には過集中で生きづらさを感じる方もおられると思います。

 

過集中の特性は特に発達障害の1つである注意欠如・多動性症(ADHD)の方に多くみられます。
 
過集中によって強みが発揮されることもありますが、その特性から精神的にも身体的にもさまざまな困りごとが生まれますので、それぞれに合った対策を講じる必要があります。
 
もし「自分は過集中かも…」と感じる場合はADHDである可能性があり、もしADHDの場合は根本的に治すことはできなくても、さまざまな特性を和らげる薬もありますので、早めに心療内科や精神科で診察を受けることが望ましいです。
 
ただ、まだ医療機関にかかることに強い抵抗感がある場合は、身近な場所に福祉的な支援機関が数多くありますのでそこで相談されてはいかがでしょうか?
 
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも、これまで過集中の特性を持たれたADHDの方も利用され、適切な対策を取ってトレーニングを積んで一般就労に成功された方もおられて、そんな実例をお伝えすることもできます。
 
京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。
 
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