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「統合失調症」の方に向いている仕事とは?/配慮ポイントなども解説!

  

 

 ■「統合失調症」とは?

 

 

統合失調症とは、まだ明確な原因はわかっていませんが脳内の神経伝達物質のバランスの乱れなどによって脳の「統合機能」が低下する精神疾患の1つです。

 

 

統合失調症では以下のような症状がよく見られます。

 

 

実在はしないものが見える「幻覚」「幻視」や周囲に誰もいないのに声が聞こえてくる「幻聴」、自分が嫌がらせをされていると感じる「被害妄想」など
・意欲の低下や感情の起伏、表情の変化の減少など
・理解力や記憶力、注意力の低下や指示への理解力、1つの作業への集中力の低下など

 

 

統合失調症は再発しやすい病気とも言われており、回復に向かう中でも疲れやすかったり、理解力や注意力が低下したりすることも多くあります。

 

 

ですから統合失調症の方が働く場合は、自分の症状を職場の方々にしっかり伝えて理解を得ておくことがとても重要です。

 

 

  


  ■  統合失調症の方の仕事選び

 

 

統合失調症の回復にはステップがあり、無理をして就職活動をしてもふたたび体調が悪化する可能性があり、主治医との相談の上で症状が落ち着いてから就活するべきでしょう。

 

 

統合失調症の方は「幻覚」「幻聴」の症状などがあり、コミュニケーションに不安を感じる方が多いため、店舗での販売職やサービス職など多くの人と接する仕事ではストレスが生まれやすく、症状の再発を招きかねません。

 

 

ですから基本的にはコミュニケーションの少ない仕事を選ぶのが無難です。

 

 

また、疲れやすさが残っている場合などはアルバイトやパートなどの短時間労働から始めたり、勤務時間を調整しやすい仕事を探したりした方が良いでしょう。

 

 

 


  ■ 統合失調症の方に向いている仕事とは?

 

 

前述のようにコミュニケーションの少なさをベースにすると、まずは定型業務が中心の一般事務などは検討されるべきでしょう。

 

 

データ入力や書類の作成・整理、郵便物の仕分けや発送などで、デスクワークが中心で比較的業務量も安定しており、WordExcelを正確に扱えれば就職にも有利となります。

 

 

またさまざまな軽作業もお勧めです

 

倉庫での商品のピッキングや梱包、工場での簡単な組み立てや検査、スーパーなどのバックヤードでの商品の入荷や在庫確認、品出しなど。また除草作業や植え込みの剪定、ビル清掃なども一通り作業を覚えてしまえば黙々と取り組めます。

 

 

統合失調症の方は臨機応変さが求められると対応が難しいことが多くあります。

 

一方であらかじめ手順が決まった仕事や自分のペースで行えるような業務であれば落ち着いて取り組める傾向にあります。

 

 

ですから、配慮としては職場の上司の方に「手順が決まっている」「自分のペースで仕事を進められる」仕事などを割り振ってもらえるようお願いされると良いでしょう。

 

 

また疲れやすいことが多く、また疲れても周囲にそれをうまく伝えることが苦手である場合があります。

 

そのためどの程度の勤務時間や仕事であれば可能なのかを事前に伝えておいたり、あらかじめ休憩時間を決めてもらえるような配慮も求めてみましょう。

 

 

  


  ■ 就労移行支援を利用するメリット

 

 

繰り返しになりますが統合失調症は再発の可能性が高く、決して焦って就職を目指すべきではない疾患です。

 

また就職には成功しても予断は許さず、職場の方々の理解や協力のもと、体調と相談しながら長期就労を目指していきたいものです。

 

 

ハローワークを始めとして精神疾患のある方を支援する機関はたくさんありますが、統合失調症の方は就労移行支援を受けることはメリットが大きいと思われます。

 

 

就労移行支援事業所は、障害手帳をお持ちの方や医師からの診断をもらっている方が原則2年間利用でき、利用される1人ひとりの方の障害特性や状態などに応じて支援計画を立て、1つの職場に永く定着してもらうことを目的とした事業所です。

 

 

ですから晴れて就職した後も6か月間は定期的な面談を受けられ、その後も3年間の定着支援を受けることが可能であり、再発をしやすい統合失調症に方にとっては長い期間で利用できるメリットがあります。

 

 

 


   ■まとめ
統合失調症は脳内の神経伝達物質のバランスの乱れなどによって脳の「統合機能」が低下する精神疾患の1つです。

 

 

「幻覚」「幻聴」、意欲の低下や理解力、記憶力、注意力の低下などなどの症状があり、多くは回復までには息の長い期間が必要となります。

 

 

統合失調症に方はコミュニケーションに不安を感じる場合が多いため、事務職や軽作業など多くの人との頻繁に会話をする必要がない仕事が向いています。

 

 

ただし再発のリスクも高いことから、医師との相談をもとに焦らず就職活動を進めるべきで、また1つの職場で長く働き続けるためには、職場の方の理解や協力を得て短時間勤務などから始めた方が良いと思われます。

 

 

また同じ意味で長期就労を目指すなら、さまざまな福祉サービスの中でもじっくりと職場定着をサポートしてくれる就労移行支援事業所を利用されることを検討されてはいかがでしょうか。

 

 

私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも統合失調症の方がご利用され、さまざまなトレーニングを受けて一般就労に成功し、その職場で長く勤めておられる方もおられて、そんな実例をお伝えすることもできます。

 

 

京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。

 

 

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