2024.02.09
LD(学習障害)の方に向いている仕事とは?/求めるべき配慮ポイントなど解説!
①
LD(学習障害)とは?
LD(学習障害)とは?
LD(学習障害)とは、知的発達には遅れはないものの、「読む」「書く」「計算する」などすることに困難を生じる発達障害の一種です。
読んだり書いたりは苦手でも計算はできたり、計算は困難でも読み書きは得意だったり、あるいはすべてが難しかったり、あるはその程度も人それぞれです。
またLDのある方はASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動性症)など他の発達障害がある場合もあり、専門の医療機関で診察を受けることが重要です。
ただLDは治療で治るものではなく、対処行動を身につけていくことで困難さを減らしていく方法を取るため、それぞれの方に合ったサポートを得られることが望ましいです。
②
LDの方に向いている仕事/配慮を求めたいことは?
LDの方に向いている仕事/配慮を求めたいことは?
・「読み」「書き」を苦手とするLDのある方は、資料やマニュアルなどへの理解が進まない等、間違った解釈をしてしまったり、口頭での指示を適切にメモできなかったりなどして、業務に支障が出ます。
・一方で「計算」を苦手とするLDの方は、特にとっさに計算が必要だったり、暗算が求められる業務などにつくとパニックになってしまいます。
逆に、LDの方の中には全体像を把握したり、視覚的把握を得意とする方がおられます。
このような方にはデザイナーやイラストレーター、カメラマンなどの業務が向いていると言えます。
また計算は苦手でも、近年ではPCやレジなどの機能もどんどん高度化しており、営業職として見積もりを作成したりも可能で、販売職も問題なくこなすことはできると思われます。
つまり自分の障害特性をしっかり把握して、苦手なことを補うさまざまなツールを駆使することで、対処行動を見出していくことが重要です。
計算が苦手な方でも電卓を使ったりExcelの計算式さえあれば業務は可能ですし、読み書きが苦手な方では文章読み上げソフトを使ったり、レコーダーで音声を録音したりして業務ミスを減らすことができます。
また職場の方々にも自分がどうゆうことが苦手なのかを伝えて配慮を求めることもできます。
例えば読むことに困難さがある場合は、資料などの重要なポイントにはマーカーを引いてもらったり、できる限り箇条書きにしてもらったり、図式化してもらうなどです。
口頭での指示が理解しにくい方の場合は、ボイスレコーダーなどで指示を録音することを認めてもらったり、指示ではなく実際に作業をしてみてもらうことなども考えられます。
③
就労移行を利用するメリット
LDの方が就職したり長く働こうとしたりする場合、前述したように苦手なことは人によってさまざまであり、またASDやADHDを併せもつ方もあるため、それぞれの方の特性に応じて丁寧なサポートを期待できる機関を利用することをお勧めします。
その1つの候補が障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスである「就労移行支援事業所」です。
就労移行支援では利用者1人ひとりの特性に応じて支援の計画を作成し、原則2年間以内に就職して職場定着できるようサポートしていきます。
また多くの就労移行支援事業所は、就職後6カ月が経った後は1ヶ月に1度の面談をするなどの「定着支援」もおこなっていますので安心できます。
④
まとめ
まとめ
LD(学習障害)は読み書き、計算に困難さを持つ発達障害の1つです。
LDは治療で治るものではなく、対処行動を身につけていくことで困難さを減らしていく方法を取ります。
LDの方の中には視覚的把握を得意とする方もおられ、そのような方にはデザイナーなどのクリエイティブな仕事が向いているかもしれません。
また読み書き、計算を補助する機器がどんどん高度化しており、それらを活用することで事務や営業、販売などの業務に従事することも可能です。
そして職場の方々に自分の苦手なことを理解してもらい、指示の方法などについても対処をしてもらうことによっても業務上のミスを減らすことに繋がって行きます。
LDは対処行動を身につけていく必要があり、それぞれの方に応じた支援計画を立ててサポートしてくれる就労移行支援事業を利用されることを検討されてはいかがでしょうか?
2年以内での就職を目指し、実際に働き始めてからも定着支援を受けることも可能になります。
私たち京都の就労移行支援事業所スキルアップスマイルでも、過去LDのある方が過去は利用されており、さまざまなトレーニングを受けて一般就労した後もしっかりと職場に定着されていて、そんな実例をお伝えすることもできます。
京都の中心地である四条駅と烏丸駅に直結したビル内に事業所を構えてとても便利ですので、一度見学がてらご相談にお越しいただければと思っています。
スキルアップスマイルがどんなところか気になる! 少し相談してみたい!という方は、まずは下記のページをクリックし資料をダウンロードしてみてください。